第5節 日本語教育センターにおける施設・設備
本センター設立後2年3ヶ月間、専用の施設を持たなかったために、6クラスの日本語授業を始め、全授業のための教室は大学内の教室を使用した。専任講師の研究室はあったが、非常勤講師については、教材や準備の都合上、学部の非常勤講師控室は使用せず、国際交流部事務室内の職員休憩室を兼用していた。また、事務室内には、主に留学生が利用するためのパソコンを3台用意しており、学習や個人的な利用に活用していた。かなり不自由な状況であったが、教務課と調整しながら教室確保をし、講師、職員との協力・理解によって特に問題は起こらなかった。
2003年7月、コミュニケーション・プラザ3階に、日本語教育センター専用の施設ができた。15人定員の教室が4つ、講師室、国際交流課と共用する24人定員の会議室が各1あり、センター事務室は、仕事の内容が重なるため、コミュニケーション・プラザ3階の国際交流部事務室内に国際交流課とともに入っている。
設備としては、各教室にホワイトボードの他、プロジェクター等を置く台を設置し、講師室には、教材・教具の他、授業のためのテレビ、ビデオ、テープレコーダー、CD・MDラジカセ、パソコン等を備えている。事務室内には、講師、留学生、日本人学生のための日本語教育関連教材(書籍、ビデオテープ、CD、DVD等)約900点を収納している書棚の他、国際交流課と共有している情報コーナーに、主に留学生が利用するためのパソコンブース5つと、ビデオブース2つが設置されている。パソコンブースについては、さらに、3階のホールにも2つあるが、毎日かなり遅くまで学生が利用している。
このように、当初と比較すると、専用施設ができてそのスペースも2倍以上になり、設備も講師、留学生、職員にとって充実したものになっている。ただし教室については、現在、毎日午前中6クラスの授業が行われているため、2教室分が不足し、学部の教室を使用している。
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