第2節 大学院の管理運営
本学の大学院学則では、学則、組織、教員人事の基準、学生定員、施設及び予算等に関する重要事項は、大学院委員会で審議することとなっているが、大学院委員会のメンバーはすべて評議会のメンバーでもあるので、大学院委員会に代わって評議会で審議される。
教員人事及び教学に関する事項を審議するため研究科会議が置かれている。同会議は、大学院を担当する本学の専任教授及び助教授によって構成される。会議は、研究科長が招集し、その議長となり、原則として毎月1回開催される。定足数は、委員総数の3分の2以上の出席によって成立し、議事は、出席委員の過半数をもって決する。ただし、教員の選考に関する事項を審議する研究科会議は、教授委員のみによって構成し、その3分の2以上の出席によって成立する。議事は、出席者の3分の2以上によって決する。
本大学院における運営上の諸事項を審議するため、大学院運営会議が置かれている。メンバーは、研究科長及び各コースを代表する教授若干名で構成されており、原則として毎月1回開催される。研究科会議に諮る事項については前もって運営会議で審議を行う。
本学の大学院は、1研究科1専攻で構成されているので研究科間の連絡調整を図る必要はない。そのため、大学院に関する重要事項もあえて大学院委員会を開催しなくても評議会で審議することができる。また、教員人事、教学に関する事項は研究科会議で、大学院全体の運営に関する事項は、大学院運営会議でそれぞれ取り上げられるので、本学大学院の運営組織は適切であると考える。
研究科会議と教授会との関係では、研究科会議のメンバーは、いずれかの学部の教授会に所属しているので、両者は、無関係ではありえない。
研究科長の選任は、学校法人中西学園組織規程及び名古屋外国語大学部館科長等選考規程に基づいて法人理事会が行う。学長は、研究科会議の意見を聞いて、研究科長候補者を選考し、理事会に推薦する。理事会は、推薦のあった研究科長候補者について選考し、理事長がこの候補者を研究科長に任命する。研究科長は、研究科の統括者であるとともに、学長、を補佐して大学の運営に携わる重要な役割を担う。従って研究科会議の意向に沿うとともに、学長と協力しうる人材の登用が望ましい。その意味で、本学の選考方法は、適切であると考える。
|