第4節 学術情報基盤の整備
(2)学術情報ネットワーク
国立情報学研究所のシステムは、2000年度にUCS(国際文字コード)を採用した多言語対応に移行し、その後参加各大学は順次自館のシステムを新方式に切り替えつつある。国立情報学研究所の新システムでは、中国語の簡体字、繁体字もそのまま処理できるが、旧方式のシステムから接続した場合は、これがすべて正しく表示されないという問題がある。しかも、国立情報学研究所による旧システムのサポートは、平成16年12月限りで打切りの予定となっているため、当館では学園本部と協議しながら、それを目途にシステムの更新を実現できるよう検討を進めている。
国立情報学研究所の目録システム(NACSIS-CAT)は、参加する大学図書館が自館の所蔵データをこのデータベースに登録するという協同作業を前提としており、他大学図書館のために如何に有益な資料を提供できるかが参加館のいわば貢献度となる。外国語大学である本学としては、フランス語、中国語等の外国語文献を積極的に登録することが、このような責務を果たすことになると考えられる。とくに中国書については、2000年度746冊、2001年度1,173冊、2002年度683冊の受入があり、研究室備付分を含めてすでに15,000冊を所蔵しているので、これらを遡及的にNACSIS-CATへ入力することが、多言語資料のデータベース充実を推進しようとしている国立情報学研究所の期待にも応えることになるであろう。
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