第3節 図書館の利用
(1)図書館
中央図書館の学生閲覧室の座席数は下表(左)のとおり466席で、収用定員(下表右)に対するその割合は11.7%である。総閲覧座席数619席は、私立大学の平均466席を遥かに上回っている。視聴覚資料室を内部に包摂する他の大学図書館との比較のために、これにAVライブラリーの座席数を加えるとすれば、その座席保有率は一層高いものになる。
種 別 |
(席) |
学生閲覧席 |
466 |
雑誌ブラウジング |
12 |
グループ学習室 |
36 |
研究個室 |
4 |
多目的室 |
101 |
計 |
619 |
大学の名称 |
(人) |
名古屋外国語大学 |
1,940 |
名古屋外国語大学大学院 |
55 |
名古屋学芸大学 |
1,440 |
愛知女子短期大学 |
562 |
合 計 |
3,997 |
中央図書館の開館時間は平日9時から20時、土曜日9時から17時であるが、これは1999年12月にそれまでの平日19時までの夜間開館時間を更に1時間延長したものである。その際、利用者及び職員の帰路を確保するため、スクールバスの最終発車時刻を20時15分に遅らせる措置を学内的に講ずることが同時に必要であった。なお、学生の休暇期間中は平日9時から17時、土曜日9時から13時である。
中央図書館の2002年度の年間入館者総数は153,061人であった。このうち名古屋外国語大学の学生・教職員は130,070人で、全開館日数278日に対してこれを見ると1日当り468人であるが、春夏冬各季の学生休暇中は1日数十人、また授業のない土曜日も100人余りであるのに対して試験期には1,450人を超えことから、授業期間中の平日は1日約850人が利用していると推定される。
また、年間の貸出冊数は32,601冊であり、これをサービス対象である教職員学生の総数6,055人に対して見ると、1人当り5.4冊となる。このうち名古屋外国語大学の学生に対する貸出は22,638冊、その在籍数3,521人について見れば1人当り6.4冊であり、何れにしても本学の数値は私立大学全国平均の1大学当り35,166冊、1人当り7.7冊に比べて低いものとなっている。しかし、この結果については、むしろ中央図書館の優れた読書環境が、貸出しの必要性を小さくしているという一面も考えるべきであろう。
学生に対する利用者教育としては、入学当初に新入生全員への一般的なオリエンテーションを行い、図書館の概要についての周知を図っているほか、希望によりグループ毎の案内や館内ツアー、更には質問に応じた指導等を行っている。また、教員の求めに応じて授業当初の文献検索指導にも加わっているが、更に進んで読書相談、文献案内のようなより積極的なサービスを提供することが今後の課題であると思われる。しかし、そのためには、教員に対する調査や情報提供等のいわゆるレファレンス・サービスの向上充実も含めて、これを可能にするだけの職員体制の整備とその計画的な養成が望まれるであろう。
大学図書館相互の直接利用については、従来学生証又は身分証の他に所属大学図書館の紹介状を持参することが申合せとして取り決められていたが、愛知、岐阜、三重、静岡4県の国、公、私立大学の図書館で構成される東海地区大学図書館協議会(事務局、名古屋大学附属図書館)では、その相互の直接利用を簡便にするため、紹介状の発行を廃止する方向を昨年度に打出している。これに従って、当館でも、この春から、他大学の利用者は、学生証又は身分証の提示のみでよいことにした。
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