第2節 大学院における学生の受け入れ
(3)学内推薦制度
本大学院では博士前期課程入試において、本学卒業生(見込生含む)を対象とした推薦入学を実施している。出願資格は、所属学科内の成績の席次が概ね1/3以上で学部長が人物・成績等について適当と認め推薦した者で、本学大学院を専願する者となっている。
平成15年度の志願者、合格者、入学者は7名。平成12年度入試から同制度を採用しているが、これまで志願者は2〜3名にとどまっていた。そこで3年次生対象の進路ガイダンス時に本学大学院進学について説明し、また推薦入学願書受け付け前に大学院進学説明会を開催するなど学内広報を強化した。更に、教員からの働きかけもあり、平成15年度は7名の学生を確保することが出来た。なお、ガイダンスや説明会では、卒業論文の執筆及び大学院授業の受講を薦めている。(本学では、特別講義科目を設け、一定の基準を満たしている者に対し、大学院の授業を受講させ単位を認定している。)
今後国立大学を中心として大学院の量的、質的拡大が図られるなか、他大学からの志願者を集めることは益々困難となることが予測される。定員の充足という観点からも、本学の優秀な学生を大学院に送り込むことが、必要となる。ガイダンス、説明会の内容を更に充実させるとともに、優秀な学生に対し、教員による進学指導を積極的に行う必要があるが、本学大学院の学内推薦制度は適切であると考える。
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