自己点検・評価

自己点検・評価インデックス>>第3章第2節(5)第2外国語について

教育研究の内容・方法と条件整備

第2節 国際経営学部

(5)第2外国語について

 国際経営学部においては外国語学部と異なり、「副専攻語学」科目は設置されていない。英語を専攻語学と位置づけ、まず何よりも英語コミュニケーション能力の向上こそが学生にとって必要であると判断してきたからである。しかし、学生からの要望もあり、更には国際的な感覚を身につけるためには副専攻語学的な語学の修得も可能であった方がよいという判断により、 1999年度(平成11年度)のカリキュラム改正の際、外国語学部の副専攻語学を「全学開放科目」として国際経営学科の学生も受講できることとした。現在、中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語及び英米語学科の英語科目の一部も受講可能となっている。

 しかし、あくまでもこれらは他学部で開講されている科目を受講するというものであり、本学部として第2外国語科目を設置しているわけではない。これは外国語大学の学部として望ましい形ではないのではないか、やはり国際化の時代においては単に英語だけではなく、その他の言語についても理解を有することが学生として望ましいのではないかという反省が抱かれるようになった。その結果、新設の現代国際学部では、外国語大学の学生にふさわしい他言語と国際社会への深い理解力を養うために、第2外国語科目としての「エリア・ランゲージズ」科目を新設し必修化する。即ち、学生は何らかの地域の言語(現在フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・ハングルの7カ国語が予定されている)を最低8単位修得しなければならないものとする。国際経営学部の現在のカリキュラムのように全学開放科目の中から外国語学部開講の副専攻語学を選択してもよいという形で、曖昧に第2外国語を位置づけるのではなく(つまり履修してもしなくてもよく、しかもその授業内容に直接に学部が責任を持てないという形態になっている)、外国語大学の学生であるならば必ず日本語と英語以外の言語についても理解を持たねばならないという形で、その意義を明確にしたものである。

 これもまた、「魅力ある教育プログラムを提供する」試みのひとつであると考えることができるが、実際にこれによってどの程度学生の国際理解が進むかは、今後さらに検証し続けなければならないだろう。