グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



WLAC Documents No.2
トランプ時代の日中関係 第三回日中大学生討論会

 名古屋外国語大学ワールドリベラルアーツセンターでは、2017年12月、WLAC Documents の第二号として「トランプ時代の日中関係 第三回日中大学生討論会」を発行いたしました。

はじめに

 日本と中国は二千年近い悠久の歴史を持つ、世界でもまれな間柄です。長い友好往来の歴史を共有する一方、近現代には二度にわたる悲惨な戦争の歴史を体験しました。さらに、二〇一二年には日本政府による尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化の決定により、日中両国は対立状態になりました。日本と中国は一九七二年九月に国交正常化を果たしましたが、今なお戦争の歴史認識問題と島の領有権問題が克服すべき課題となっています。
 戦後70年を迎えた二〇一五年十月に、名古屋市内のホテルで名古屋外国語大学が中心となって国際シンポジウム「第一回日中大学生討論会」を実現しました。「日中関係の未来を共創する」をテーマに、両国の元外交官三名の講演と、両国の大学生八名による徹底討論を展開しました。この時の全記録は「日中関係の未来を共創する 両国元外交官・大学生の提言」(かもがわ出版)として出版化されました。翌二〇一六年六月に中国上海市の伝統校同済大学で第二回日中大学生討論会として引き継がれ、「日中関係の現状と課題」について相互理解を深めました。そして、本年二〇一七年六月に愛知県日進市の名古屋外国語大学で第三回日中大学生討論会が開催されました。両国の主要七大学から学生代表計八名が集まり、「トランプ時代の日中関係 若者の視点から」をテーマに、日米中の三角関係に視野を広げて日中関係の在り方について率直な意見交換をしました。この報告書に本討論会の全記録を収めました。
 中国がGDP で日本を抜いて世界第二位の経済大国となり、今世紀半ばには世界トップ「強国」を目指す中で、日本と中国の新たな関係が問われています。この報告書に盛られた若者の〝共生〞の視点が日中関係を切り開く、新たなヒントとなることを願っています。
     川村範行(名古屋外国語大学特任教授、「第三回日中大学生討論会」実行委員長)

目 次 (一部抜粋)

はじめに 
「日中大学生討論会」開会の挨拶
 日中関係のあるべき姿を 亀山郁夫(名古屋外国語大学学長)
 国の交わりは民の親しさにあたる 李穎(中華人民共和国駐名古屋総領事館領事)
第一部 両国大学生八人の徹底討論 
 第一章 討論会のはじめに
趣旨説明/自己紹介
 第二章 トランプ政権誕生と日中両国への影響
トランプ政権の影響をどう見る/日中は対立か協力か/相手国のイメージ
 第三章 日中の課題をどう克服するか
尖閣諸島の領土問題/歴史問題をどう考える
 第四章 日中両国の交流と協力
  知中派、知日派を増やす /本当の日本を伝えたい /互いのいいところを発見
  /大規模な民間交流を /共通の歴史教科書を /お互いの言語の勉強を
  /中国も日本人向け観光ルートを
第二部 識者コメント
 民主的なるものを考えよう 高瀬淳一(名古屋外国語大学世界共生学部長)
 相互理解を深めるための努力を 真家陽一(名古屋外国語大学中国語学科教授)
 質  疑
 総  括 川村範行(名古屋外国語大学外国語学部特任教授)
 閉会挨拶 兪暁軍(名古屋外国語大学外国語学部中国語学科長)
終わりに 交流パーティ―での声

ダウンロード

お問合せ

名古屋外国語大学 ワールドリベラルアーツセンター
Eメール:wlac_gg@nufs.ac.jp
電話:0561-75-2164(直通)