2019年3月21日(木・祝)東京大学 本郷キャンパスにて、シンポジウム「ポーランド文学の多様性――レム、シュルツ、フォーゲル、工藤幸雄」を開催しました。
【追記:クエイ兄弟のフィルム特別上映と終了時間変更】
クエイ兄弟の制作中のアニメーション・フィルム『砂時計サナトリウム』一部ダイジェスト版(シュルツ原作、10分、ルブリンで開催中の展覧会「痕跡のドミトリウム」用の特別編集)と、『仮面(マスク)』(レム原作、23分、2010年)を特別上映します。前者はプログラム前半部で、後者は17時から上映予定。シンポジウム終了は18時ころの予定です。
(協力:クエイ兄弟、マウゴジャータ・サディ)
【追記:クエイ兄弟のフィルム特別上映と終了時間変更】
クエイ兄弟の制作中のアニメーション・フィルム『砂時計サナトリウム』一部ダイジェスト版(シュルツ原作、10分、ルブリンで開催中の展覧会「痕跡のドミトリウム」用の特別編集)と、『仮面(マスク)』(レム原作、23分、2010年)を特別上映します。前者はプログラム前半部で、後者は17時から上映予定。シンポジウム終了は18時ころの予定です。
(協力:クエイ兄弟、マウゴジャータ・サディ)
開催案内
ポーランド20世紀文学の世界的研究者イエジ・ヤジェンプスキ氏の来日を記念し、また、ポーランド前衛文学の翻訳に多大な功績をあげた工藤幸雄氏没後10年経過も想起しつつ、レム、シュルツ、デボラ・フォーゲル、ヴィトカツィ――ふたたび紹介が活気づく20世紀ポーランド文学に関して、専門家と関係作家が報告する。国、国境、言語を超えた「ポーランド文学」の広がりをとらえたい。レムに関する日本未公開のドキュメンタリー・フィルムも上映。
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イベント概要
タイトル | シンポジウム「ポーランド文学の多様性――レム、シュルツ、フォーゲル、工藤幸雄」 |
開 催 | 共 催: 名古屋外国語大学 ワールドリベラルアーツセンター、 東京大学文学部現代文芸論研究室 後 援: 日本スラブ学研究会 協 力: 多摩美術大学 小泉俊己研究室 |
日 時 | 2019年3月21日(木・祝) 13:00~17:00 (12:30開場) |
会 場 | 名 称: 東京大学法文2号館2階2番大教室(本郷キャンパス) (地下鉄 丸ノ内線・大江戸線 本郷三丁目駅、南北線 東大前駅 徒歩8分) https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html |
その他 | 聴講無料・予約不要 |
問合せ先 | 加藤有子 akato[a]nufs.ac.jp |
タイムテーブル
3月21日(木・祝) 開場12:30 | |
13:00 | 趣旨説明 |
13:05~13:35 | 加藤有子(名古屋外国語大学) 「デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』をめぐって」 |
13:35~14:05 | 久山宏一(東京外国語大学) 「工藤幸雄の遺稿」 |
14:05~14:35 | 小川信治(画家) 「インスピレーションとしてのブルーノ・シュルツ」 |
14:35~15:00 (休憩時間) |
ブルーノ・シュルツ作「獣たち」(クリシェ=ヴェール) オリジナル公開(多摩美術大学所蔵) |
15:00~16:00 | イエジ・ヤジェンプスキ(ヤギェロン大学、クラクフ) 「レム的思考」(Jerzy Jarzębski,“Myślenie według Lema.”)(ポーランド語、日本語訳映写) |
16:00~16:45 | ドキュメンタリー・フィルム『スタニスワフ・レム』上映 (1996年、トマシュ・カミンスキ監督、43分、ポーランド語、英語字幕付き、日本初公開) |
16:45~17:00 | ディスカッション |
関連企画
日本スラヴ学研究会特別講演
イエジ・ヤジェンプスキ「ゴンブローヴィチの野性的な若者たち」(Prof. Jerzy Jarzębski, “Gombrowicz’s Wild Youths”)3月20日(水)17:10-18:30、東京大学法文1号館113教室(本郷キャンパス)、英語・通訳なし
講師紹介
イエジ・ヤジェンプスキ(Jerzy Jarzębski)
ヤギェロン大学(クラクフ、ポーランド)ポーランド学科教授。文学研究者、批評家。
ヴィトルド・ゴンブローヴィチ、ブルーノ・シュルツ、スタニスワフ・レム研究の第一人者であり、移民文学を含む20-21世紀ポーランド散文に関する世界的な研究者。ポーランドで刊行されたレム選集、ゴンブローヴィチ選集、『シュルツ辞典』等の編者でもある。著書に『ゴンブローヴィチとの戯れ』Gra w Gombrowicza(1982)、『自作自演としての小説』Powieść jako autokreacja(1984)、『ポーランドで、つまりあらゆる場所で――ポーランド現代散文論』W Polsce, czyli wszędzie. Studia o polskiej prozie współczesnej(1992)、『移民との別れ――戦後ポーランド散文』(1998)Pożegnanie z emigracją. O powojennej prozie polskiej、『レムの宇宙』Wszechświat Lema(2002)、『中心の辺境――シュルツへの注釈』Prowincja centrum: przypisy do Schulza(2005)、『自然と劇場――ゴンブローヴィチに関する16のテクスト』Natura i teatr. 16 tekstów o Gombrowiczu(2007)、『シュルツの場所と記号』Schulzowskie miejsca i znaki(2016)ほか多数。ポーランド国内はもとより、欧米で招待講演多数。
ヴィトルド・ゴンブローヴィチ、ブルーノ・シュルツ、スタニスワフ・レム研究の第一人者であり、移民文学を含む20-21世紀ポーランド散文に関する世界的な研究者。ポーランドで刊行されたレム選集、ゴンブローヴィチ選集、『シュルツ辞典』等の編者でもある。著書に『ゴンブローヴィチとの戯れ』Gra w Gombrowicza(1982)、『自作自演としての小説』Powieść jako autokreacja(1984)、『ポーランドで、つまりあらゆる場所で――ポーランド現代散文論』W Polsce, czyli wszędzie. Studia o polskiej prozie współczesnej(1992)、『移民との別れ――戦後ポーランド散文』(1998)Pożegnanie z emigracją. O powojennej prozie polskiej、『レムの宇宙』Wszechświat Lema(2002)、『中心の辺境――シュルツへの注釈』Prowincja centrum: przypisy do Schulza(2005)、『自然と劇場――ゴンブローヴィチに関する16のテクスト』Natura i teatr. 16 tekstów o Gombrowiczu(2007)、『シュルツの場所と記号』Schulzowskie miejsca i znaki(2016)ほか多数。ポーランド国内はもとより、欧米で招待講演多数。