自己点検・評価

自己点検・評価インデックス>> 第7章第2節 (4)大学院生への就職指導

学生生活への配慮

第2節 大学院学生の学生生活への配慮

(4)大学院生への就職指導

 本学大学院生への教育研究指導は、指導教授が個別指導に近い形で実施されていることから、院生の進路就職指導も担当の指導教授に委ねられている。また、国際コミュニケーション研究科の性格上、多くの学生が教職を中心とした研究職に就くことを希望することから、就職担当部署ではさらに大学院と社会の接点としての職業意識の醸成と専門性を職業に生かすための職業紹介を行っている。

 具体的には、大学院に進学した直後に、院生進路ガイダンスを開催し、修士課程または博士課程終了後の進路について早急に決意し、その対応の勉学に励むよう促している。主に民間企業を希望するもの、極めて少数であるが個別に就職担当スタッフが相談を受けつつ適職選択を指導している。

 本研究科は開設以来6年目となる。これまでの修了生は、博士前期課程(修士課程)が71名である。博士後期課程では未だ修了生は出ていないが、これまでに7名が後期課程履修による満期退学をしている。過去3年間の本研究科修了生(満期退学者)の進路状況は次のとおりである。

平成12年度
・前期課程(修了生 24名)
民間会社 3  大学職員 2  高等学校教員  1  農協職員 1
自営   1  後期課程進学 3  大学非常勤講師 1  
帰国(留学生) 4  未定(就職活動中他) 8

平成13年度
・前期課程(修了生8名・・就職のため退学者1名含む)
民間会社 2  外務省職員 1  大学職員 1  
専門学校非常勤講師 1  後期課程進学 2  未定 1
・後期課程(満期退学者 3名)
大学専任講師 2  大学非常勤講師 1

平成14年度
・前期課程(修了生 10名)
大学教員(外国) 1  日本語学校等非常勤講師 4
後期課程進学   1  未定(資格取得含む)  3 
帰国(留学生) 1
・後期課程(満期退学者 4名)
専門学校専任講師 1  大学非常勤講師 1
大学院研究生   2

 昨今の経済不況の中で大学院修了者が希望する就職先を得ることは益々厳しくなってきており、本研究科修了生のなかにも進路が未定、あるいは修了後も就職活動を強いられる者が毎年出ている。しかしその中にあって、非常勤講師であるにせよ大学等の教員の職を得られた者、また、少数ではあるが、外務公務員など国際社会で活躍でき得る職についた者もおり、まずまずの結果であると評価している。