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国際日本語教育インスティテュート(留学生別科)



 開設20周年記念行事 オンライン連続講演会(全4回)
       「未来を拓く日本語教育」
2001年4⽉に開設され、同年9⽉から留学⽣に対する⽇本語教育を始めた名古屋外国語⼤学留学⽣別科(現国際⽇本語教育インスティテュート、IJLE)が2021年に開設20周年を迎えました。20周年を記念し、⽇本語教育の世界で活躍されている先⽣⽅をお招きし、連続講演会を開催いたします。
日程及び参加申込方法等はポスターに記載されておりますので、下記PDFをご覧ください。

国際日本語教育インスティテュート(IJLE)は、海外の交流協定大学から半年あるいは1年の予定で来日する短期交換留学生に対する教育を担う教育組織です。日本の大学に進学を希望する留学生のための準備コースはありません。
 現在、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの英語圏を中心にフランス、ドイツ、イタリア、ロシア、中国、韓国など非英語圏の国・地域の170大学(及び機構 2021年3月現在)と交流協定を締結し、年間約200名の交換留学生を受け入れています。
国際日本語教育インスティテュート(IJLE)が提供するグローバルジャパンプログラム(GJP)は、(1)グローバルジャパンスタディーズコース(GJSC)と(2)日本語コース(JLC)、それに単位の認定をともなわない、多様な課外活動のプログラムから構成されています。

グローバルジャパンプログラム(GJP)とは?

2018年4月に導入されたグローバルジャパンプログラム(GJP)は、留学生と日本人学生が共に学ぶ学習環境を提供し、学生たちに「日本を通して世界をみる目」を獲得させることが目的となっています。

(1)グローバルジャパンスタディーズコース(GJSコース)

GJSコースは、留学生と日本人学生が一緒に学ぶプログラムで、授業はすべて英語で行われます。特に日本のビジネス、社会、文化、言語などをテーマとする興味深い科目を提供します。これらの科目は、英語を母語あるいは第1言語とする留学生を対象とする科目で、そこに日本人学生が参加しています。
また、日本人学生を対象にやさしい英語で開講される科目に留学生も参加できるコースもあり、英語を第2言語とする留学生が日本人学生に交じって共に学ぶことになります。
GJSコースは、留学生と日本人学生が「世界から見た日本」と「日本から見た世界」という双方向の学びを通して、グローバル社会について理解を深め、その学びを将来の進路選択に役立ててもらうことを目ざしています。
また、2018年度から、日本人学生と留学生が協働で学ぶ新しい体験型科目が開講されました。協働作業を通して、留学生と日本人学生がお互いの理解を深めることができると同時に、日本文化の実際に触れることができます。

(2)日本語コース(JLコース)

JLコースは、初級から上級前半まですべてのレベルに対応した日本語コースがあります。15人程度の少人数クラスで、豊富な教育経験と意欲、熱意に溢れた教員が徹底的な指導を行っていることが特徴です。日本語に囲まれた学習・生活環境の中で日本語を使いながら日本語運用力を伸ばしていくことができます。また、日本人のコミュニケーション、日本の文化や社会について学ぶなかで、自国の言語や文化を振り返り、グローバルな視点で考えられる留学生を育てることも目標です。
JLコースには、コア・コースと選択コースがあります。コア・コースには初級から中上級まで5つのレベルが用意されており、週当たりの授業時間数が異なる3つのコースがあります。各コースのレベル、授業時間数、5つのレベルの到達目標と内容は、以下の通りです。

コア・コースのレベルと授業時間数
レベル コアクラス 週当たりの時間数及び単位 教材例 CEFR JLPT

(初級前半)
J100 インテンシブ
(90分×8コマ/週,
16 単位)
げんきⅠ(第3版)
第1課-12課
A1 N4
J111 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
げんきⅠ(第3版)
第1課- 6課
J112 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
げんきⅠ(第3版)
第7課- 12課
J121 イントロダクトリー
(90分×2コマ/週,
4単位)
ハンドアウト

(初級後半)
J200 インテンシブ
(90分×8コマ/週,
16 単位)
げんきⅡ(第3版)
第13課-23課
A2/A1 N3
J211 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
げんきⅡ(第3版)
第13課-18課
A1
J212 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
げんきⅡ(第3版)
第19課-23課
A2/A1

(中級前半)
J311 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
カルテットⅠ
(第3版)
第1課-3課
A2
J312 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
カルテットⅠ
(第3版)
第4課-6課

(中級後半)
J411 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
カルテットⅡ
(第1版)
第7課-9課
B1 N2
J412 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
カルテットⅡ
(第1版)
第10課-12課

(上級前半)
J511 セミ・インテンシブ
(90分×4コマ/週,
8単位)
ハンドアウト B2/B1
「インテンシブ」と「セミ・インテンシブ」は、文型・文法、漢字の学習、言語4技能の訓練、様々なコミュニケーション活動を組み込んだ、総合的なコースです。「インテンシブ」は週8コマ、「セミ・インテンシブ」は週4コマの授業が行われます。また、これらいずれかのコースとともに、それぞれの興味・関心、必要に応じて、さまざまな日本語の選択科目を履修することができます。一方、「イントロダクトリー」では、日常生活に最低限必要な日本語の語彙や表現を中心に学びます。
留学生は、自分の興味、関心に合わせて、GJSの科目とJLの科目を自由に組み合わせて履修することができますが、留学ビザを保持するために、学期中は週に7クラス以上に出席しなければなりません。

課外活動のプログラム

日本及び日本の伝統文化に関する理解を深めることを目的とした、日本文化・社会体験型の自由参加プログラムです。単位は認定されません。
大学の地理的メリットを生かした日本文化実習コースが各学期期間中、ほぼ隔週実施されます。日帰りプログラムと1学期に1回実施する一泊プログラムがあり、施設の見学だけでなく、留学生が本当の日本に触れることができる体験型の活動が組み込まれています。

これまでに実施されたプログラムの例
 体験プログラム:和太鼓・生け花・茶道・陶芸・そば打ち・紙すき・食品サンプル作り等
 見学プログラム:白川郷・忍者屋敷・伊勢神宮参拝・相撲観戦・からくり人形・美術鑑賞・歌舞伎観劇等
 一泊研修旅行:金毘羅さん(香川県)、嵐山・東大寺・法隆寺等(京都・奈良方面)、永平寺(福井県)、原爆ドーム・厳島神社(広島県)、姫路城(兵庫県)

日本人学生との交流

クラブ活動や大学祭などのキャンパス内活動、昼休みや授業後に行われるランゲージ・ラウンジでの各国の言語による交流、全学的な国際交流パーティーへの参加など、留学生と日本人学生との交流が活発に行われています。また、日本人学生も積極的に留学生のためのキャンパスツアーや市内案内をしたり、寮で生活を共にし、生活面での相談にのったりします。学習面では、各学科の教員の求めに応じて、留学生が授業に参加・協力しています。このように留学生と日本人学生が共に学び、生活することによって友情と交流を深め、真の国際人を数多く生み出すことがインスティテュートの目的の一つであり、学内の国際交流推進への一助となっています。

国際日本語教育インスティテュートについてもっと知りたい方へ

国際日本語教育インスティテュートについてより詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

>>国際日本語教育インスティテュート 英語サイトへ(別ウィンドウで開きます)