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アメリカ文学・文化に誘われて



世界教養学科 長畑 明利
皆さん、こんにちは。2024年4月に世界教養学部世界教養学科に着任した長畑明利です。私の専門分野はアメリカ文学・文化で、特に20世紀のアメリカの詩を研究してきました。最近はエズラ・パウンドという詩人を中心に研究しています。名古屋外国語大学に来る前は、名古屋大学に勤務していましたが、その昔、東京外国語大学の学部と大学院で学んだこともあり、外国語大学の雰囲気が心地よく感じます。大学入学前は愛知県豊橋市で育ちました。そのため、三河弁にもなじみがあります。

私がアメリカ文学・文化を専門とするようになったのは、学部授業で聞いた先生方の話が面白かったからですが、アメリカの文学や文化に触れる機会はそれ以前からありました。中学生の頃には、友人たちにならって、ラジオで英語圏の大衆音楽を聴き、後にはレコードも買うようになって、サイモンとガーファンクルやボブ・ディランといった人たちの歌を熱心に聴きました。また、高校生になると、ヘミングウェイやスタインベックらアメリカの小説家の作品を文庫本で読むようにもなりました。

そうした形で吸収したアメリカ文学や文化は、独特の自然と都市環境の中で、たくましく生きる人々の姿を印象深い形で映し出すものでした。もちろん、アメリカにはさまざまな顔があります。名古屋外大の学生の皆さんととともに、アメリカの多様な姿について、また、ひろく世界について、学んでいくことができればと思います。