世界共⽣学部特任教授　⼸削 雅⼈
学園広報参与と世界共⽣学部特任教授の「⼆⼑流」で参上致しました。中⽇新聞で⻑らく勤めた元新聞記者です。新聞業界が⽣き残りをかけるデジタル分野でも格闘しました。
広報参与の重要な任務は、⼤学とメディアをつなぐことです。⼤学で取り組んでいることが地域社会、そして世界に、こんな貢献をしている−それをメディアを通じて世の中に知ってもらうのが仕事です。私はとりわけ、学⽣たちの活動に注⽬しています。ちっぽけでも地道な研究努⼒の成果、トレンドを予想させる斬新なアイデアが、⼤学にはあふれています。メディアでそれらが紹介されれば、学⽣が広く社会から評価してもらえる貴重な機会になります。⾃信や次へのモチベーションを必ず⾼めてくれます。そんなサポートをしたいです。
記者時代、私はベルリンで特派員として勤務しました。学⽣の時に訪ねて⾒たグロテスクな「壁」は跡形もなく、メディア各社の特派員でも〝リアルの〟壁を⾒たのは私だけで時代の経過を思い知りました。壁開放後のドイツと欧州の価値観や政治課題がどこへ向かっていくのかをテーマとして記事にしました。旧東⻄ドイツ地域間に今も残る経済格差、欧州統合へのイニシアチブ、増⼤した移⺠と社会規範、「ポスト脱原発」の⾏⽅…政治家、経済⼈、学者、芸術家など数多くのインタビューをこなしました。世界共⽣学部では、そうした経験を少しでも学⽣にフィードバックして役⽴ててもらえればと考えています。