副学長　高梨 芳郎
日本の大学を取り巻く状況は大きく変化しています。グローバル化、AI時代の到来、18歳人口の急減などに伴い、大学では個性化、活性化に向けた教育の質保証の取り組みが喫緊の課題になっています。本学は、学園の建学の精神である「人間教育と実学」に基づき、「個性を生かした人間形成」を信念として、学位授与の方針に、豊かな教養、高度な外国語運用能力、高い専門性、豊かな共感能力・国際感覚の育成を定め、国際社会で活躍できる人材の育成に邁進しています。
大学での学修は「勉強」から「学び」に移行します。「学び」は自ら設定した課題と対話する探究の過程で、学んだ内容の受容だけでなく、批判的に省察し、自らの考えを表現し、他者と共有する協同的な営みです。大学は、卒業後に有為な人材として社会の各分野で活躍するために、教養や専門分野の学修を究めるとともに、人間性や社会性を培う人間形成の場でもあります。
世界について学び、世界に発信する、次世代の外国語大学を目指す本学での個性豊かな「学び」を礎に、近い将来、皆さんが世界の最前線で活躍することを祈念しております。